首のウイルス性いぼとは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)というウイルスに感染することで生じるいぼです。

いぼの原因であるウイルスには感染力があるため、病院の皮膚科で医者に診察してもらい、適切な治療を受けることが完治への大きなポイントとなるでしょう。

では、首のウイルス性いぼはどこから感染し、どのような症状が見られるのでしょうか?

ここでは首のウイルスの感染原因と症状、および病院の皮膚科での治療法を紹介しますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

首のウイルス性いぼの原因とは?

首のウイルス性いぼの原因とは

首のウイルス性いぼを引き起こす原因として考えられているのが、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)です。

ただし、ヒト乳頭腫ウイルスにはさまざまな種類があり、いぼの種類によってウイルスは異なります。

具体的な感染方法などについては明らかになっていない部分が多いようですが、以下で代表的なウイルス性とその原因を見ていきましょう。

尋常性疣贅

尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)は、HPV2/27/57が原因となってできるいぼです。

皮膚の傷からウイルスが侵入し、感染することで尋常性疣贅ができると考えられています。

大きさは小豆程度で、白色をしており、最も多く見られるいぼと言っても良いでしょう。

扁平疣贅

扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)は、HPV3/10/28が原因となってできるウイルス性いぼです。

顔や手足などにできやすいと考えられており、髭剃りや眉剃りなどで皮膚に傷が生じ、そこからウイルスに感染。

そして扁平疣贅ができるとされています。

尋常性疣贅が一般的に知られるいぼの形をしているのに対し、扁平疣贅はシミのような形をしていますので、扁平疣贅であることに気付かない方も多いかもしれません。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマは、HPV6/11が原因となってできるウイルス性いぼです。

尋常性疣贅や扁平疣贅と同じく、皮膚の傷口などからウイルスが侵入することでできると言われています。

尖圭コンジローマはは性感染症の一種であり、性器や肛門周辺の皮膚にできることが多いため、性交渉の際に皮膚に傷が生じ、ウイルスに感染すると考えられています。

首のウイルス性いぼは感染する?

首のウイルス性いぼは感染する

首のウイルス性いぼは、上記でも説明していますようにウイルスが原因となってできるいぼですので、感染する可能性ありです。

感染経路などについてはまだ明らかになっていない部分も多いようですが、皮膚の傷からウイルスが侵入し、感染することでいぼができるとされています。

そのため、皮膚に切り傷や擦り傷などがある場合、絆創膏やガーゼなどでウイルスが侵入しないように対策を講じることが大切です。

以下、ウイルスに感染する可能性がある例をいくつか紹介しますので、参考にしていただければと思います。

  • 皮膚に傷がある状態で温泉やプールに入る。
  • 不衛生なタオルで身体を拭く。
  • 皮膚のかさぶたを無理やり剥がす。
  • 爪切りで誤って皮膚を切る。
  • 髭剃りや眉剃りの時に誤って皮膚を切る。

首のウイルス性いぼ 皮膚科の治療方法

首のウイルス性いぼを治療するには、皮膚内に侵入したウイルスを完全に除去しなければなりません。

完全に除去しなければウイルスが他の皮膚に感染し、いぼが再発してしまう可能性があるためです。

「ウイルス性いぼが自然に治った」という声を聞いた方もいらっしゃるかもしれませんが、他の皮膚への感染や再発の可能性があることを考えると、基本的には病院の皮膚科で治療すべきでしょう。

では、病院の皮膚科ではどのような治療法が取り入れられているのでしょうか?

以下、病院の皮膚科で行われている代表的な首のウイルス性いぼの治療法を紹介しますので、ご参考ください。

液体窒素

液体窒素

液体窒素による首のいぼの治療法では、超低温-196℃の液体窒素でウイルス性いぼの細胞を壊死させ、芯を取り除きます。

多くの病院の皮膚科では液体窒素療法が主な治療法として用いられていますが、施術時に液体窒素がいぼ周辺の細胞に塗布された場合、その細胞まで壊死し、シミのような跡が残ってしまうこともあるようです。

なお、液体窒素を塗布する際には強い痛みを伴い、その痛みは数日続くことになります。

液体窒素の治療効果

液体窒素による治療効果は、数あるウイルス性いぼの治療法の中でも高いと言われています。

それは、多くの病院の皮膚科が液体窒素療法をメインの治療法として採用していることからもお分かりいただけるのではないでしょうか。

ただし、首のいぼの原因となるウイルスを完全に除去することができず、再発してしまう可能性も否定できません。

また、治療後にできるかさぶたを無理に剥がそうとすると、ウイルスが他の皮膚に感染してしまう可能性がありますので、ご注意ください。

なお、いぼの芯が皮膚奥深くに潜っている場合、液体窒素療法に他の治療法をあわせることもあります。

液体窒素の治療期間

液体窒素を用いた治療法の治療期間は、いぼの大きさなどによって差があります。

通常であれば、液体窒素を用いた施術を終えた後は1~2週間に1度のペースで皮膚科に通い、治療を続けなければなりません。

それを約3ヶ月続けることにより、ようやく完治すると言われています。

ただし、液体窒素療法では複数のウイルス性いぼを一度に治療することが難しいため、ウイルス性いぼが複数ある場合の治療期間はさらに長くなるでしょう。

液体窒素療法についてはこちらで詳しく説明していますので、ぜひチェックしてください。

⇒「首のいぼは液体窒素療法で治る?治らない?液体窒素療法のメリットとデメリットとは」

レーザー治療

レーザー治療

レーザー治療は、紫外線や炭酸ガスレーザーなどでウイルス性いぼの細胞を焼き切る治療法です。

病院の皮膚科の他、形成外科や美容クリニックなどもレーザー治療をウイルス性いぼの治療法として取り扱っています。

レーザー治療は跡が残りにくい治療法とされていますので、首や顔など目立つ皮膚にウイルス性いほができたら、レーザー治療を選ぶのも良いでしょう。

なお、レーザー治療では局所麻酔が使用されるため、液体窒素療法(凍結治療)のように激しい痛みを感じることはほとんどありません。

レーザー治療の治療効果

レーザー治療の治療効果は、比較的高いと言われています。

ただし、レーザーを照射した際にウイルスが飛散し、他の皮膚に感染してしまう可能性がありますので、まずはいぼを削り、それからレーザーを治療する病院もあるようです。

上記にも記載した通り、レーザー治療は跡が残りにくい治療法です。

また、液体窒素療法(凍結治療)のように手作業でいぼに塗布するのではなく、専用のマシンでレーザーを照射するため、複数のいぼを一度に治療することができます。

レーザー治療の治療期間

レーザー治療の治療期間は、10~14日程度とされています。

液体窒素療法の治療期間が3ヶ月程度とされていますので、レーザー治療の治療期間は非常に短いと言えるでしょう。

ただし、治療期間中に赤みや痛みなどが生じる可能性があり、その場合は炎症などを起こしている恐れがありますので、すぐに病院の先生に診察してもらってください。

レーザ治療についてはこちら詳しく説明していますので、ぜひチェックしてください。

⇒「首のいぼの治療跡を残したくないなら炭酸ガスレーザー療法!炭酸ガスレーザー療法のメリットとデメリットとは?」

ヨクイニン療法

ヨクイニン療法

ヨクイニンによる治療方法は、施術を避けたい方におすすめの首のいぼの治療方法です。

ヨクイニンとは、ハトムギの皮を剥いた種子であり、ヨクイニンから抽出されるヨクイニンエキスには免疫細胞を活性化させる働きがあるとされています。

ヨクイニンエキスがいぼの原因となるウイルスを直接的に攻撃するということはありません。

ただ、ウイルス性いぼを治療するには免疫力を高めることも重要ですので、ヨクイニンエキスを配合した内服薬を服用することが、ウイルス性いぼの治療につながるというわけです。

なお、ヨクイニンエキスを配合した内服薬は病院の皮膚科で処方してもらえますが、薬局や薬店、ネット通販でも購入できます。

ヨクイニン療法の治療効果

ヨクイニン療法の治療効果は、液体窒素療法(凍結治療)やレーザー治療ほど高くありません。

上記で説明したように、ヨクイニンエキスがウイルスを直接的に攻撃することはなく、あくまで細胞の免疫力を高めることにより自然治癒を促す治療法になります。 そのため、軽度の首のいぼであればヨクイニン療法だけで完治する可能性がありますが、軽度でなければ液体窒素療法(凍結治療)やレーザー治療などと組み合わせることもあるようです。

ヨクイニン療法の治療期間

ヨクイニンエキス薬の治療期間は、液体窒素やレーザー治療と比較すると長期間になります。

基本的には3ヶ月以上の継続服用が推奨されていますが、個人差があり、人によっては半年から1年程度継続して完治したケースもあるようです。

少しでも治療期間を短くしたいなら、規則正しい生活を送ったり、食事の栄養バランスに気を付けると良いかもしれません。

いぼを治療するには皮膚の免疫力とターンオーバーの正常化が大きなカギとなりますので、ぜひ実践してみてください。