首のいぼを病院の皮膚科で治療する際、治療法のひとつとして用いられているのが炭酸ガスレーザー療法です。

炭酸ガスレーザー療法では、炭酸ガスレーザーをいぼの細胞に照射し、熱エネルギーを発生させてイボ細胞を壊死させます。

病院の皮膚科の他、形成外科や美容クリニックでも用いられている炭酸ガスレーザー。

首のいぼの治療法と言えば、液体窒素療法が最も一般的ですが、液体窒素療法と炭酸ガスレーザー療法にはどのような違いがあるのでしょうか?

ここでは首のいぼの治療法のひとつである炭酸ガスレーザー療法のメリットとデメリットをお伝えしますので、ぜひご参考ください。

炭酸ガスレーザー療法ってどんな治療法?

首のいぼの治療跡を残したくないなら炭酸ガスレーザー療法!炭酸ガスレーザー療法のメリットとデメリットとは?

炭酸ガスレーザー療法とは、炭酸ガスレーザーをいぼの細胞に照射し、焼き切る治療法です。

炭酸ガスレーザーを細胞に照射すると細胞中にある水分と化学反応を起こし、熱エネルギーが発生します。

その熱エネルギーを利用していぼの細胞を死滅させるというわけです。

病院の皮膚科の他、形成外科や美容クリニックなども炭酸ガスレーザー療法を首のいぼの治療法のひとつとして用いています。

では、炭酸ガスレーザー療法にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

以下にまとめましたので、首のいぼにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

炭酸ガスレーザーでの治療が必要ないぼの種類

炭酸ガスレーザーでの治療が必要ないぼの種類は、ウイルス性イボです。

ウイルス性イボとは、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスに感染することで生じるいぼで、ウイルスを完全に除去しなければウイルスが他の皮膚に感染し、またウイルスがきてしまいます。

炭酸ガスレーザー療法や液体窒素療法(冷凍凝固術)など、病院の治療法ならウイルスを完全に除去できる可能性がありますので、完治を目指すなら病院での治療がおすすめです。

なお、小豆大の大きさで白色もしくは肌色をした一般的ないぼは尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)であり、ウイルス性いぼの一種であるため、病院で治療してください。

また、老人性イボとも呼ばれる脂漏性角化症はウイルス性ではなく加齢性のいぼです。

したがって、他の皮膚に感染することはありませんので、治療を受ける必要はありません。

ただし、老人性イボ(脂漏性角化症)はそのまま放っておくと大きくなってしまうため、病院で治療したほうが良いかもしれません。

もちろん、炭酸ガスレーザー療法は老人性イボ(脂漏性角化症)の治療にも対応しています。

ちなみに、ホクロも炭酸ガスレーザー療法で除去することが可能です。

炭酸ガスレーザー治療のメリット

炭酸ガスレーザー治療のメリット
  • 治療効果が高い
    炭酸ガスレーザー療法は、治療効果が高いと言われています。 上記で説明した通り、熱エネルギーを利用していぼの細胞を焼きますので、ウイルスごといぼを除去することができるでしょう。 ただし、難治性いぼやサイズが大きいいぼなどは、いぼ剥ぎ法などで一度いぼを削ぎ、それから炭酸ガスレーザーによる施術を行うことがあります。

  • 治療期間が短い
    炭酸ガスレーザー療法のメリットのひとつが、治療期間が短いということです。 首のいぼの代表的な治療法として液体窒素療法(冷凍凝固術 )がありますが、液体窒素療法の治療期間は3ヶ月程度であるのに対し、炭酸ガスレーザー治療の治療期間は10~14日程度となっています。 また、施術時間が数十分程度と短いのも、炭酸ガスレーザー療法のメリットのひとつです。

  • 跡が残りにくい
    炭酸ガスレーザー療法は、跡が残りにくい治療法です。そのため、治療効果だけでなく見た目の美しさも重視する美容クリニックでも、炭酸ガスレーザー療法が取り入れられています。ただし、施術時にいぼ周辺の皮膚に炭酸ガスレーザーが照射された場合、黒ずんだ跡が残ってしまう可能性があるため、病院選びが重要になるでしょう。

  • 痛みをほとんど感じない
    首のいぼの治療法のひとつである液体窒素療法(冷凍凝固術)は、施術時に強い痛みを伴います。一方、炭酸ガスレーザー療法では局所麻酔が使用されますので、施術時に痛みを感じることはほとんどありません。麻酔を注射で打つ際にちくっとした痛みを感じますが、最近ではクリームタイプの麻酔を使用する病院も多いようです。ただし、施術後数日間は火傷のような痛みを伴います。

炭酸ガスレーザー治療のデメリット

炭酸ガスレーザー治療のデメリット
  • 保険適応外
    液体窒素療法(冷凍凝固術)は保険適応のいぼ治療法ですが、炭酸ガスレーザー療法は保険適応外です。そのため、治療費用は全額自費となります。なお、炭酸ガスレーザー療法の治療費はいぼの大きさや個数、病院によって異なります。

  • 再発の可能性がある
    炭酸ガスレーザーをいぼの細胞に照射した際、ウイルスが空気中に飛散することがあります。皮膚に傷があると、飛散したウイルスに感染し、再びいぼができてしまう可能性がありますので、施術を担当する医師の技術も重要と言えるでしょう。なお、いぼが大きいほどウイルスが飛散する可能性が高いとされていますが、その場合はまずいぼ剥ぎ法などでいぼを削り、それから炭酸ガスレーザーを照射することもあるようです。

  • 施術後に肥厚性瘢痕になる可能性がある
    炭酸ガスレーザーのデメリットとして、施術後に肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)ができる可能性があります。人間の皮膚は治癒する際に線維細胞を生成しますが、何らかの異常によって繊維細胞が過剰に生成され、ミミズ腫れのようになるのが肥厚性瘢痕です。肥厚性瘢痕は長く皮膚に留まるとされていますので、施術後に何らかの異常があれば、すぐに皮膚科の医師に相談してください。

炭酸ガスレーザー治療後に心がけたい5つのこと

首のいぼを炭酸ガスレーザーで治療したら、以下の点に注意して生活してください。

  • カサブタを刺激しない
    施術後は皮膚にカサブタができますが、カサブタをペンで刺激したり、爪でバツ印をつけたりしないでください。 カサブタを刺激すると患部が悪化してしまう恐れがありますので、絶対に避けましょう。 もし皮膚に痛みやかゆみなど異常を感じたら、すぐに皮膚科の医師に診察してもらうことをおすすめします。

  • 乾燥させない
    炭酸ガスレーザーで治療した後にカサブタができることは上述した通りですが、カサブタの中は湿っている状態です。 これは正常な経過であり、乾燥させると治癒が遅れたり、跡が残ってしまう可能性がありますので、注意しましょう。

  • 生活習慣と栄養バランスを見直す
    首のいぼを治療するには、細胞の免疫力を高めることも大切です。 規則正しい生活を送り、栄養バランスのとれた食事にするだけで細胞の免疫力は高まりますので、ぜひ実践してください。

  • 紫外線を避ける
    施術した皮膚に紫外線が当たらたないよう、日頃から注意しましょう。 皮膚に紫外線が当たると、その刺激によって炎症などを起こしてしまう可能性があると言われていますので、ガーゼや絆創膏などで皮膚を保護してください。

  • 異変があればすぐに皮膚科を受診する
    施術後の皮膚に痛みやかゆみなど異変を感じたら、すぐに皮膚科を受診しましょう。 炎症や感染症などを引き起こしている可能性もありますので、早めに対処し、治療することが大切です。